ハイパーインフレの悪夢 ー ドイツ国家破綻の歴史

先日読み終えた本です。以前投稿した『Just Keep Buying』の中で、引用文献として紹介されていた書籍です。

 昨今、じりじりと円安が進行しており、物価も上昇しているので、興味が湧いて読みました。何の理由もなく日本が突然このような状態になることは想像できませんが、しかし、対処の仕方を誤ると泥沼へとはまっていってしまう恐ろしさを学びました。

 いくつか、示唆に富む箇所がありました。

” 継続的に増税をしても、根本的な解決には結びつかない。新たに税率を上げるたび、自動的に物価は上がり、マルクの購買力は下がるので、いっそうのインフレと財政の不安定化がもたらされるからだ。”

本書p76

” 収入をはるかに上回る生活が営まれているという国の現実” 本書p102

” 遅くなればなるほど、治療は残酷なものになる。” 本書p305

” ドイツを本当に破産させたのは、金銭に関わる安易な政治的選択だった。” 本書p306

” 貨幣はただの交換手段に過ぎない。” ” 大切なのは、生命の維持だ。” 本書p306,307

 他国の失敗から学び、このような方向に突き進んでしまわないことを願うばかりです。

ハイパーインフレの悪夢 ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する [ アダム・ファーガソン ]

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