格差と階級の未来

  2022年12月9日に既に読了していた本です。

 このところパズル本で問題を解くことばかりしていて。でもたまに普通に読書がしたくなるときがあって。過去に読んだ本をパラパラとめくってみたりして。

 私は、読書をするときは、必ず赤ペンと定規を持っていて、自分自身が大切だと思うところは、線を引きながら読んでいて。2回目以降に読むときは、その赤線のみを追って読む感じです。

 資産運用に関して私自身がこの頃感じていたことと合致する部分があり、のめりこむようにすごく納得しながら1時間ほどで一気に読んでしまいました。

 私の金融資産(それほど多くはありませんが🥹)の大半は日本株式で主には株主優待を楽しみながら運用しています。それに付け加えて毎月決まった額を投資信託で積み立てています。またいくつかの銘柄の米国株式を持っています。数年前まではあまり気にならなかったのですが、最近損益率を見て考えることがありまして。どの銘柄に投資するかとか、どの投資信託を選択するかによって損益率は変わってくるとは思うのですが、私の場合は、利益率が概ね米国株式が39%前後、投資信託が28%前後、日本株式が16%前後となっています。普通預金に預けているよりは、配当金も頂けるし、日本株式も悪くはないと思うのですが、やはり、企業の成長性や市場の規模、国際競争力などの観点から考えると米国株式に比べると見劣りしてしまう気がして。資産の配分を変えていこうかなと考えていたときに、たまたまこの著書を再読しました。自分が実際に運用をしていく中で感じていたことは間違っていなかったのだと確信しました。

 本書から一部抜粋しておきます。

“長期的安定的に自己資金を運用する対象には、アメリカの株式市場のインデックスを選ぶことが正解だと思います。”

“日本の株式市場には、日銀の政策で一時的に株価が膨らんでいるといった歪みがあります。また東芝事件でわかるとおり、上場株式に対する情報開示とその不正に対するペナルティも曖昧で恣意的です。その点で安心して長期投資ができる市場ではありません。中国の株式市場も活況ですが、こちらは情報公開がさらに信用できないうえに投機熱が高すぎて株価が乱高下しています。それらと比較してアメリカの証券市場は比較的フェアに動いているというのが私の認識です。”

以上本書p183より。

 一年以上も前に読んでいて、赤線まで引いていましたが、当時の私は実感がなかったのかもしれません。特にこのところ円安が進んでいるために、これまであまり気にならなかったことが顕在化してきたのかもしれません。実際に疑問がわいてきたときにとてもタイムリーに再読することが出来てよかったと感じています。

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