母の日のプレゼント

 数年前に独立し家を出た娘は、毎年母の日の前後、自分の都合の良いときに、何かしらのプレゼントを持って帰って来てくれる。

 今年は、「たまたま本屋さんで目にして。じ~んときたから。きっと、私たちの子ども時代を思い出すよ🥹。」と一冊の絵本をくれた。

参照:あんなにあんなに 

株式会社ポプラ社発行 著者ヨシタケシンスケ

あんなに あんなに (一般書 337) [ ヨシタケ シンスケ ]

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 ページをめくる度に、ほろほろと静かに涙が流れた。

 その絵本は母と息子の物語である。そこには、十数年前の私と息子(娘の弟)の姿があった。

 「こんな感じだった。今もずっと覚えてる。」と娘が言う。

 子育てをしているときは、楽しいことと同じくらいに、辛いこともあった。思い通りにいかないことも多かった。自分を抑えて我慢することも多かった。金銭的にも時間的にも家族を優先していた。

 今は子どもたちが、無事社会人となって、「私の役目も終わったわ!」と自由闊達に自分らしく生きている私である。自分でやりたいことの計画を立てて着実に実行していく。何の制約もない。何もかも自由に伸び伸びと出来る。でも、何か物足りなさを感じる。その感情の正体は何なのだろう。

 多分、人は皆自分の幸せを追求して生きてはいるが、究極的には自分の為だけに生きていても幸福感は感じられないのではないかということである。

 育ててきた。それはそうだ。でも、子どもたちがいたからこそ頑張ることができたこともたくさんあった。そう考えると彼らに私が支えられてきたともいえる。

 子供たちと過ごした時間は、一言では言い表すことのできない、そして二度と取り戻すことの出来ない濃密な時間であった。

 私の息子も、絵本の中の男の子のように大人になった。もう子どものころの面影はなく、毎日仕事で忙しい。彼と私は、ボケとツッコミのような関係で、ダメ出しもよくしてくる。でも、彼と話していると何故か楽しい。もちろん、娘と話していても楽しい。

 子ども達との関係の中で、私は『子ども、それは、人生における数多ある”出会い”の中の最大のもの』ではないかと考えるようになった。

 今は、独身の自由さを謳歌する娘であるが、いつの日にか彼女の人生にも、絵本の中のような時間が訪れるのであろうか。

 母の日。いつも気に掛けてくれてありがとう💐。

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