ゴットランド島へ(2023年6月4日) ー 旅ラン2023(6)

ゴットランド島への生き方

 せかっく遠い日本からはるばるスウェーデンへ行くのなら、もうこの際ゴットランド島へも足を延ばそうと計画の段階から考えていたので、事前に情報収集を行いました。ゴットランド島へは2つの行き方があります。船も好きなので悩みましたが、旅の日程を考えると時間を優先した方が良いと判断して、日帰りも可能な飛行機で行く方法を選びました。

フェリーで行く方法

ゴットランド島へフェリーで行く場合にはストックホルムからニューネスハムンまでバスに乗りそこからフェリーに乗ることになります。チケットはDestination Gotoland社のホームページから予約できます。

https://www.destinationgotland.se/

 バスとフェリーの時間を合わせると片道約4時間程かかりますが、料金が飛行機に比べてとても安いので、日程に余裕のある方は検討してみても良いと思います。

 私は、日本⇔ストックホルムの飛行機のチケットを予約してしまっていたので、マラソンの後自由になる日が1日しかありませんでした。フェリーの時刻表と飛行機の時刻表を検討しながら、往路をフェリーして復路を飛行機にしてみるとか、逆に往路を飛行機にして復路をフェリーにしてみるとか、色々シミュレーションしてみたのですが、なかなかうまくはまるスケジュールにならず、今回はフェリーは断念しました。

飛行機で行く方法

 ゴットランド島へ飛行機で行くには、多くの国際線が発着するアーランダ国際空港からではなく、もう一つのブロンマ空港からになります。ブロンマ空港へはSLカードを使っていくことができます(後述)。

 私は、飛行機のチケットの予約は、スカイスキャナーで片道ずつ検索をかけて予約しました。その理由は、往復で検索をかけるとゴットランド島での滞在時間が短くなるものや、行き帰りが自分の思う通りの時間ではない場合があり、自由が利かないことがあるからです。片道ずつ検索をかけ、自分の希望の行き帰りの時間に当てはまる便を予約しました。

https://www.skyscanner.jp/

 結果、往路はMytrip社で復路はGotogate社で予約することになりました。

https://jp.mytrip.com/rf/start

https://www.gotogate.jp/rf/start

午前の時間を有効に

 ブロンマ空港発が午後1時20分ですから、ブロンマ空港には12時頃到着すれば充分だと考えていました。さて、この日の午前中の時間をどうするか。

 昨晩はマラソンの疲れもあって、午後8時半頃寝たのでこの日の朝はなんと4時半頃目が覚めました。どうしよう。朝食のあと4時間程自由時間がある。近場に観光に行くか、お土産を買いに行くか考えたのですが、多くの施設は午前9時からだし、お店が開くのは日曜日の場合は午前11時からなので、なんとも間合いが悪い。色々考えた結果、アーランダ国際空港のスカイシティーに行くことにしました。空港なので朝早くからお店も開いていると考えました。

 朝食を摂って午前8時前にホテルを出発。T-centraren駅から電車に乗り、車窓からの美しい風景を堪能しながらモールシュタ駅へ。モールシュタ駅からバスに乗り空港へ。午前9時前には空港に着きました。一部のお店しか営業していませんでしたが、お土産屋さんは営業していました。

 家族や自分のお土産を買いました。Tシャツや帽子、キーホルダー、カッティングボードなどを買いました。キーホルダーやカッティングボードは同じものを数個ずつ、Tシャツも何枚か追加で買ったので、かかなりの分量になり、重量も増えました🧳。はちみつやヴィクトリア社の石鹸、KOBBSの紅茶など、スウェーデンの名産品は他にもたくさんあります。もっとたくさん色々買いたかったのですが、バゲージに入る量を考えるとあれもこれもとはいかなくて・・・・・。

お買い物を楽しんでいたら、時間のことを忘れそうになっていました。会計を済ませると、来た行程を戻ります。ホテルに荷物を置いてからまたT-centraren駅へ。この数日の間に、もうSLカードを使いこなして何度T-centraren駅を利用したことでしょう。

ブロンマ空港へ

 ブロンマ空港へ行くには、まずT-centraren駅からグリーンラインに乗ります。ドロットニングホルム宮殿に行くときに乗ったのと同じ電車です。ブロンマ空港へ行くときは、ALVIKでトラム(31番)に乗り換えます。発音は”オーヴィク”のような感じに聴こえました。

 ブロンマ空港には早く着く過ぎました。時間を使える場所もないため、思い切ってもう一度電車に乗って一駅戻ってブロンマブロックスという駅にある大型ショッピングセンターを散策してみました。お買い物をするほどの時間はなかったので、一周ぐるっと回ってみた感じです。

ゴットランド島にて

ビズビユー空港から市内中心部へ

 ブロンマ空港からビズビュー空港までの飛行時間は約40分です。あっという間に着きます。美しい島の上空が見えてきて、わくわくしました。

 さて、ここからが大変でした。事前の情報収集では、バスもあるということだったのですが、時刻表らしきものもなくて。団体ツアーの観光バスか地元の方の自家用車しか見当たりません。どうしたものかと思案しているところへタクシーらしき車が来ました。思い切って運転手さんに、自作の旅行ガイドブックの写真を指差しながら「ここへ行きたい。」と伝えると、承諾してくれて乗せて行ってもらうことに。ゴットランド島の年配の方は英語に精通している方が少なく片言でした。母国語が英語ではない私と英語に精通していない年配のドライバーの方との意思疎通は大変でした🚕🥹。10分くらい走ると市内中心部に着きました。

 ストックホルム市内ではSLカードを使ってお得にあちこち行き来していたので、タクシー料金がとても高く感じられました。でもそれ以外の交通手段がないのですから仕方がないと割り切りました。

 左が空港から市内(243SEK)、右側が市内から空港へ(211SEK)のタクシー代のレシートです。日本円で往復約6100円です🚕。クレジット決済にも対応しているので何の問題もありません。

 走行距離が4.318kmとありますので、歩くことも不可能ではありません。約1時間くらいかかるでしょうか。しかし、その土地に住み土地勘があってウオーキングを兼ねてというのであれば”あり”かもしれませんが、初めて訪れる人には無謀かもしれません😫。方向を間違えればアウトですし。でも、今は地図のアプリなどもあるので、スマホ📱を片手に冒険を楽しむ猛者もいらっしゃるかもしれませんね😆。

 タクシーを降りた場所。奥側がブロンマ空港の方向。

 左側に見える城壁の中へ入っていくと、世界遺産となっている街並みと絶景が広がっています🚢。

空に手が届きそうな場所

 事前の情報収集で、ビズビューの街はジブリ映画の「魔女の宅急便」のモデルになっているということを知って、是非訪れたいと思って遠路はるばるやって来ました。インターネットの数々のホームページにもたくさんの写真が載っています。6月は季節的にもベストな時期だったと思いますし、快晴で天気も本当に良かったので、一番素晴らしいビズビューを楽しめたのではないかと感じています。

 散策しながらずっと感じていたことがあります。それは、空を見上げる度に『まるで空に手が届きそう!』だということです。日本の快晴の空はもっと高くて広く感じます。緯度の関係でしょうか。同じ様に快晴でも、どこまでも続くような広さを感じません。その代わりに、手が届きそうな位に空を近くに感じました。両手を広げて、思いっきりゴットランド島の爽やかな風を感じながら歩きました。

 高校の卒業パーティーなのではないかと思い、ブロンマ空港へ戻るときのタクシーの運転手さんに聞いてみたのですが、わからないということでした。でも皆がおめかしして幸せそうに話している様子から、お祝い事に違いないと思っています。

ストックホルム最後の夜

ストックホルムの日の入り ー 白夜とまではいかないけれど

 ヴィズヴュー市内からヴィズヴュー空港へ早く着きすぎて、予約していた便までには時間がありすぎました。何もすることなく待ち続けるのも辛いと思い、ダメ元でデスクにいたスタッフの方に早い便への変更が可能か尋ねてみると、なんと一つ早い便への変更ができるとのことで、変更してもらいました。

 さて、ヴィズヴュー空港から再びプロペラ機に乗って、ストックホルムのブロンマ空港を目指します。さようならヴィズヴュー!さようならゴットランド島!🛩️

 北欧の白夜はとても有名です。私が訪れた6月のストックホルムの日の入りは午後9時50分くらいでした。日本で同じ時間であればもう真っ暗です。もう寝る時間の人がいてもおかしくない時間です。少なくとも夕食を済ませ翌日に備えて一日を終えようとする時間です。そんな時間まで外が明るいなんて、全く想像ができませんでした。

 私は、てっきり遅い時間まで明るいのであれば、その分賑やかな時間が延びるのだと思っていました。でも実際にストックホルムの遅い日の入りを経験してみて、人の生活リズムは国を問わず大体同じなのだと感じました。午後9時過ぎの電車にはほとんど人が乗っていませんでしたし、車の数も少なかったです。この日は日曜日だったことも影響しているかもしれませんが。お店もウイークデーより早く閉店するようですし。こんなに明るいのにと、とても不思議な感じがしました。むしろ同じ時間で真っ暗の日本の方が、電車のお客さんはもっと多いし、車もたくさん走っているなと。

 ホテルに戻ったのが午後10時前でしたが、完全に真っ暗という感じではありませんでした。日の出が早く、日の入りが遅いストックホルムの夏はすごくお得な感じがしているのは私だけでしょうか。

  昨夜はマラソンの疲れから午後8時半には眠りについていた私ですが、こんなに明るいのにもう眠っていたなんて「もったいない⁉」と思ってしまいました。

 朝から大忙しで盛り沢山だった一日。もう何という言葉で表現すればよいのかというくらいの一日だった。

 明日は、ストックホルム滞在最後の日。今日がストックホルム滞在最後の夜。眠るのがもったいない。ホテルの窓から大通りを眺めながら、静かに噛みしめるようにこの数日間のことを思い出していました。