
先日読み終えた本です。
新聞の書評に掲載されていました。第1版第1刷の発行が2023年7月31日ということで、日が浅いためか読後の感想等の口コミは少なかったのですが、私自身がなんとなく興味を持ったので購入して読みました。
アメリカ合衆国という大国において国防の最前線や大企業のリーダーとしての役割を担ってきた方の紡ぐ言葉は様々な示唆に富んでいました。
一見、厳めしい感じを受けるのですが、ところどころに”クスッ”と笑ってしまうようなところがあり、人間らしさを感じて、読んでいてとても楽しかったです。
自分の人生において、心に留めておきたい言葉や学びにつながる言葉がたくさんあったのですが、その中でも、「なるほど、その通りだな。」と思った言葉をここに紹介します。
第13章の『資本主義について』から。
” 自分で稼いだお金に比べると、他人が稼いだお金は気軽に使いがちだ。” P300
” 自分のお金は、みな、まっとうに使い、驚くような使い方はまずしない。自分の利になるように使い、ばらまくようなことはしない。いろいろとよく考えてから使う。使ったお金に見合うようななにかが得られるようにする。ところが、他人のお金は、使い方がまるで変ってしまう。” p300
” なぜこんなぜいたくができるのか。簡単だ。自分のお金ではなく、他人のお金だから、である。” p301
” 「他人のお金」だと、費用対効果が高く納税者や株主の利益になるかどうかと考えることなく、これはあったほうがいいだろうと思えば使ってしまいがちだ。そのお金は、もともと、納税者や株主が稼いだものだというのに、である。” p301
” 国のお金はすべて苦労して稼いだもの、納税者が汗水たらして稼いだものと心得るべし” p301
” 「他人のお金」の無駄遣いは、ふつうの人の日常生活でもよく見られる。” p302
” 政府というのは、個人が自分のお金を使う場合ほどうまくお金を使えない。” p305
今の日本の状況を考えると色々と考えさせられます。また、大小様々な問題を抱えつつも、アメリカ合衆国が世界のトップであり続ける理由がわかる気がします。
![]() | 価格:2750円 |


本書の内容とは直接関係のないことなのですが・・・・・・・。
この著書には国防や軍隊についての話題が多いためなのか、読んでいる間ずっと私の脳裏にアメリカ合衆国の国旗である星条旗や国防省の建物であるペンタゴンが浮かんでいました。そしてふとあるマラソン大会のことを思い出しました。それはアメリカ海兵隊が主催する Marine Corps Marathon でアメリカ国内で最大のマラソン大会です。毎年10月にワシントンD・Cで行われます。このマラソンは42.195kmではなく50kmです。フルマラソンをまだ数回しか完走したことがない身にとっては、あとプラス8kmは結構勇気が要ります。あと何回かは普通のフルマラソンに挑戦してからこのMarine Corps Marathon に参加しようかなと考えています。